『自己否定の沼』から抜け出すことは出来るのか?

発達障害

こんにちは。ブログを見に来てくださってありがとうございます。

発達障害をもつ男性をパートナーにして、日々奮闘しているワイ氏です。

今回は自己肯定感が低いパートナーのお話です。

ワイの相方アス夫は自己肯定感がものすごぉ〜く低いです。

本人が言うには、若い頃からずっとそうだったと言います。

あなたの家族、恋人、友人に自己肯定感が低くて前に進めない人は居ませんか?

ワイが実践した『自己否定の沼』からの脱出方法を後半でお伝えします。

自己肯定感とは何か?

  • ありのままの自分を肯定する感覚
  • 他者と比較することなく自分自身が「今の自分」を認め尊重することで生まれる感覚
  • 物事を前に進めるための原動力となる

自己肯定感を上げるなんて、なかなか難しいことですよね。

定型発達(発達に遅れのない)人でも、環境によっては肯定感を高めるなんて難しいと思います。

アスペルガー受動型のアス夫

アス夫は『アスペルガー受動型』の発達障害があり(ADHDも)この受動型のタイプの人は、周囲に対して常に過剰に気を遣ってしまう傾向があり、空気を読みすぎてしまう事があります。

また、子供の頃から失敗体験を繰り返しているせいで、自分に自信を持つことが出来ず、深い劣等感に取り憑かれている人が多いようです。

このように、アス夫は幼い頃から自分の考えや意見を言えず、失敗して叱られたことを過剰に気にしてしまい、反省して前を向くのではなく、マイナスの感情だけが過度に反復されて来たようです。大人になって社会に出るようになってからは、さらに酷くなっていきました。

そもそも40歳になってから診断を受けたので、アス夫は幼少期から『普通の人』として育てられて来ました。『普通』を求められた子供時代はとても大変だったと思います。

口を開けばネガティブ発言

アス夫はあまり自分からお喋りはしないタイプですが(自分が好きな話題はめっちゃ喋る)

信頼できる人の前では大体がネガティブ発言が多いです。例えば・・・

仕事面

  • 俺よりあの人の方が仕事できる
  • どうせポンコツだから
  • 自分には能力がない
  • 職場のみんなから役立たずと思われてる
  • 職場のみんなから嫌われてる


生活面

  • 生きてても仕方がない
  • 役に立てない
  • 何も出来ない
  • 居場所がない
  • 消えたい

恋愛面

  • どうせ別れたいと思ってる
  • 俺といても面白くない
  • 幸せに出来ない
  • もう死にたい

幼い頃からの成功経験が無さすぎる

自分に自信がないアス夫は、大人になってから失敗を恐れる体質になってしまったため、ワイはとにかく一個づつ出来ることを増やしていき、成功を経験して自分に自信をつけてもらおうと思っていました。

ところが・・・

成功を経験して、人から評価されてもお世辞と思ってしまうアス夫

どういう事かというと・・・

人に褒めてもらえる→でもこんなダメな人間を他人が褒める訳ない(劣等感)→みんな気を遣っているに違いない→もっと人に認められたい、頑張らないといけない→振り出しに戻る

アス夫は自分を認めていないから他人の言葉を受け入れることが出来ないのです。

他人が褒めても自分の中に評価が溜まっていかず、自信をつけていくというステップアップが出来ませんでした。

自分を信じていない=他人も信じていない

人と比べて常に焦る人生

昔、アス夫と一緒に仕事をしていた時に、アス夫がこんな事を言っていました

あの人は俺より仕事できるから一緒に仕事したくない

なんで

出来ない自分が目立つからいやだ

じゃあ、努力して出来るようになれよおおおおお!!!!!!(心の声)

すっごいイラっとしました(笑)

でもこの時は発達障害の診断を受ける前のお話なので、『努力しても出来ないことがアス夫にはある』と分かるとこの発言にも納得がいきます。

自分の対処法を作る

自信を育てるのに、他人からの評価でどうにもならない時は

自分の『トリセツ』を作るのが有効です。

これはワイも実際に取り組んでみた事なのですが、他人に頼らず、自己啓発セミナーなどにも行かなくていいのでオススメです。

①モヤモヤを書き出す

今どんな気持ちか

なぜこんな気持ちになったか

自分のモヤモヤな気持ちを書き出して客観的に見ることで、モヤモヤの正体が分かる

*紙に書かなくても、スマホのメモに入力するのもありです。

②自分が元気になる行動をする

自分が元気になる行動をいくつか書き出す(例、ゲームをする・料理をする・読書・話す・寝る・カフェに行く・甘いもの・散歩)

元気がない日にその中から選んで実行する

元気がない時は思考が自虐的になり、元気になる方法が思いつきにくくなります。

自分の気分の上げ方が分かると、とても楽になります。

*ワイはスマホ起動した時に、一番初めに目につくところにメモ入力して実行しました

『今日やることはこれだ!!』とタスクが目に見えて分かると、それだけで元気になれた気がします。

③気分が下がるリストを作る

②とは逆にこれをやるとメンタルがダメになるリストを作る(例、食べすぎる・昼すぎまで寝る・喋りすぎる・時間に遅れる・人が多い所に行く)

これをした・する日は体調に注意する。またこのリストを見える化することで、普段から気をつけるようになる

自分を知ることで変われる

上記の自分のテンションが上がる、下がる行為を知っていくこと、そして自分の感情を書き出してみて客観的に見ることで、自分を知ることが出来ます。

ワイの場合

アス夫が再就職をしようと全く行動しないことに凄くモヤモヤした時期があったのですが・・・。

モヤモヤを書き出してみました。

今どんな気持ちか?

  • アス夫が就活してくれない。
  • 家でゲームばかりしてウォーキングにも行かない
  • ハローワークの話をすると黙る
  • 十分休んだからそろそろ就労支援の説明も行ってほしい
  • 早く実家を出て独り立ち出来るようになってほしい
  • これ以上休んだら復帰がどんどん遠のいてしまいそうで怖い
  • このままずっと引きこもりになったら不安

なぜ怖いのか・不安なのか

  • アス夫の将来が悪くなりそうで不安
  • ずっと引きこもってしまったら、支え続けるのが困難になる

つまり、アス夫が就活をしないことで自分の将来にも影響が出てくるから不安になる!

そうか、ワイはアス夫のことで心配や不安になっていると思っていたけど、それ以上に自分のことで不安になっていたのか

モヤモヤの原因はこれか・・・

このように書き出すことで初めて自分の気持ちに気がつくことが出来ました。

この日から『アス夫の将来はアス夫が決めること!』と割り切って考えるようになり、モヤモヤすることがなくなりました。

ずっと自分を責め続けた日々から

アス夫はずっとこんな調子で自分の人生がしんどいと絶望する毎日でした。

アス夫の自己肯定感が低い生き方は、凄く人生を損しているのでは?・・・とワイは勝手に思っていましたが『生きにくい人』にとってそれは、自己肯定感を低くして生きることが自分を守るための生き方だったのではないかとさえ思いました。

けれども自分の事を知ることで、『何をやりたいと思っているのか』『どんなことで心がモヤモヤするのか』『どうすれば行動できるのか』

少しづつ自分の対処法が分かって来たようです。

『きっとなんとか出来る』と思えるように、『自分のことを信じて生きていく』という喜びも、これからどんどん感じてくれるように願っています。

ここまで読んで下さってありがとうございます。
落ち込まないように・・・と思っていてもなかなか上手くいかないこともありますよね。
どうしようもない時ワイは、酒を飲みます(笑)

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最後までありがとうございました〜。それではまた。

ノガミ陽 著  『自分へのダメ出しはもうやめた』

この本のおかげで『自己否定からの脱出』に大いに役立ちました。

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