リスカして人生を変えてしまった男、アス夫

発達障害

リスカしないと生きていけない矛盾な人?

こんにちは。ブログを見に来てくださってありがとうございます。
発達障害をもつ男性をパートナーにして、日々奮闘しているワイ氏です。

今回はアス夫の『リストカットをして人生が変わった』お話です。

何でそんなことに?と思うかもしれませんが、これはアス夫が発達障害と診断される前にあったお話です。

お分かりかと思いますが、これはリスカを推奨しているわけではありませんし、自傷行為をすれば人生が良くなるなんて書いていません。できればワイも思い出したくない過去ですが、これはワイがパートナーを理解せず、追い詰めてしまった失敗談です。

アス夫に何があったか

職場で孤立し、追い込まれ、仕事が出来ない自分を責め続け、リストカットという行動に出てしまいました。

その時の行動はこうです

朝、出勤前に自傷する

親に見つかり、慌ててそのまま出勤

午前中、何とか止血しながら仕事をする

お昼前、とうとう制服に血が染み込んでいきパニックになりトイレに駆け込む

泣きながらワイに電話してくる

以下、電話の内容↓

もしもし〜どうした〜?

・・・・・・・・・

ん?どうした?

ぐすっ・・・ごめん・・ワイさん・・

え?何?もしもし?どうしたの?(泣いてる?)

ごめんワイさん・・・血がとまらなくて

!?

朝出勤する前に、もう嫌になって切ってしもた・・・

・・・あ、朝バンソウコウ貼ったけどだんだん血が漏れてきて・・・

ハアハア言い出した。

あかん、パニックになってる。自分の背筋も冷たくなってきた。どうしたらいいのか。

結局その後、上司に見つかり病院に行くよう帰らされたようです。

ワイはというと

新しい職場で働き始めていたので、すぐに助けに行くことが出来ませんでした。

いや、『助けに行かなくては』という衝動になり

職場の上司に

が救急車で運ばれたと連絡が入ったので帰らせて下さい

と大嘘を言ってすぐにアス夫の家に行きました(笑)

今思えば何であんな嘘ついてまで行動に出たのか・・・

でもその時は仕事している場合じゃないと思ったんですよね。

アス夫の自宅

アス夫の血まみれ姿を見てワイは何も言えず・・・

泣きそうな顔のアス夫の横で、アス夫の母

ごめんなぁ〜わざわざ来てくれて〜

いえ・・・突然来てすみません

この子いつもこんなんでねぇ〜ごめんね〜

この時初めてアス夫の母にお会いしたのですが、最悪の初対面でしたね。

息子の非常事態なのに、笑って話してくる母親にまず違和感があったのを覚えています。

もしかしていつもリスカして母困らせてる?


部屋に案内されてボロボロになってるアス夫の顔を見ていました

顔は真っ白で、左腕の裾は真っ赤に染まり、目線が合いません。

とりあえず、病院いこか

・・・いや、大丈夫 すぐ止まるから

もしかしてこれが初めてじゃないんやな?

・・・・(うなずく)

ごめんな・・・ワイさん

後でわかったのですが、アス夫の傷はかなり深かったようで、3針縫うことになりました。

続きはパート2へ・・・

日本自傷リストカット支援協会によると

『自傷行為(リストカット)は死ぬための行為ではなく、生きるための行為』

代表理事であり、形成外科医として自傷行為の傷跡に対する治療を多く行ってきた松村理事が語っていました。

『日本自傷リストカット協会 日本財団ジャーナル』

リンクはこちらから▼▼▼

https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2023/91367/suicide

ワイはアス夫が自殺に追い込まれるまで、仕事のことで思い悩んでいたのだと思っていました。

しかし、アス夫自身からこんなことを言われたのです。

本気で死のうと思ってやったんじゃないから、だから安心して

は!? 安心できるかあぁぁぁぁーーーーー!!! ぶっ◯す!!

まじで意味が分からなかったです。

松村理事によると

『自殺が死ぬための行為だとすると、自傷はむしろ生きるための行為です』だそうです。
自傷行為をしてしまう人は、あまりにも辛い感情や強いストレス、怒りなど抱え、少しでも和らげたいという思いから行動にうつしてしまう。

自傷行為をすることで、脳内麻痺が分泌され、一時的に辛い気持ちが和らいだ気持ちになるそうです。これは科学的に証明されています。

社会の『自傷行為に対する勘違い』

①自殺行為ではない

②精神を患っている人だけの特殊な行為ではない

③ほとんどの場合、アピール目的の行為ではない

④自傷行為を見つけても無理に止めてはいけない

この③のアピール行為ですが、ワイは『他人から心配してもらいたい』気を引くための、いわゆる『かまってちゃん』だと思っていました。でも違うんですね。

自傷行為の96%が一人きりの状況で行われます。

つまり、アピール目的での自傷行為はそう多くありませんが、二次的(傷跡を見せる等)にストレスの対象となっている人物が、傷跡を見て優しくなるということがあります。その反応を見て相手をコントロールしたいという思いからアピール目的に自傷行為をするようになることはあるようです。

アス夫の思い

やっと正社員になれて、上手く仕事が出来ずに悩んでいた日もありましたが、ワイはそんなアス夫を励まし、アドバイスをして上手くやれてると勝手に思っていました。

でもアス夫は辛くて仕方がなかったんですね。

仕事が出来なくて、頑張っても出来なくて、同僚からも理解されず、唯一の理解者のワイからはもっと頑張るように言われる・・・

こうなる前に、アス夫の発達障害に気がついておけばよかった

もっと早く病院に連れていけばよかった

しんどい気持ちを理解してあげればよかった

逃げ場がないアス夫は『自傷行為』という一つの手段で、現実の辛さから少しだけ癒されていたのだと分かると、ワイは一緒に泣くことしか出来ませんでした。

ここまで読んで下さってありがとうございます。
次回のブログでは、パート2をお伝えします!よろしければまたブログに来てください。

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それではまた〜

アスペル・カノジョ  

原作 萩本 創八  漫画 森田 蓮次

主人公の彼女はアスペルガーで、子供の頃から何度も自傷行為の経験がある人です。この漫画を読ませて頂いて、発達障害の人のリアルな苦しみ、人生が知れました。

彼女が作品の中でこんなセリフがあります。

『カッター持ってると安心する気持ちわかりますか?』『わかんないですよね』

『いつでも終われるから安心するんです』

発達障害として生まれてきたこと、生きていることに喜びを感じられない人生がどれほど辛いものなのか、ワイはアス夫と重ねて読んでしまい、涙を流しました。

ぜひ読んでみてください!!気になる方はこちらをクリック!▼▼▼

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