40歳、発達障害の男が仕事で悩み続けた人生
こんにちは。ブログを見に来てくださってありがとうございます。
発達障害をもつ男性をパートナーにして、日々奮闘しているワイ氏です。
今回は発達障害のアス夫が、一般就労で苦労したお話です。
このブログを見ているあなたも、仕事がうまくいかず、悩んでいませんか?
職場の人とうまくコミュニケーションが取れない。複数の仕事を同時に出来ない。ケアレスミスが多い。同じミスを何度も繰り返してしまう・・・など。
出来ない自分を責めなくて良いです!
このブログを読んで、自分の特性を見つけて下さい!
興味がない方はそのまま画面を閉じてもらってOKです!
自分にはどんな仕事も向いていないが口癖
アス夫は一般の高校卒業後、進学はせず就職しています。
といっても、正社員ではなくアルバイトを転々としていたようです。
工場系、ピッキング作業、車の整備屋、ゴミ処理場・・・どれも3ヶ月で辞めたそうです。
なぜ仕事が長続きしないのか?
この時はまだ、アス夫は自分が発達障害とは思ってもおらず、自分に能力がない、仕事ができないのは自分のせいだと思っていたようです。働けないことを家族からも責められ、生きる価値が無いと思い酷く落ち込み、何度もリストカットをした経験もあります。
(今ではワイがおりますので絶対にそんなことさせませんが・・・)
仕事が長続きしないのは、あなたの特性が職場の環境に合っていない可能性があります。
発達障害の人は職場の問題児?
『職場の問題児と思われるのが一番辛かった』とアス夫は言います。
世の中にはたくさん仕事がありますが、一人だけで仕事が完結する職場というのはなかなか無いと思います。必ず他の人と協力もしなければいけませんし、その協力体制を効率よく進むようにシステムにしたがって仕事をしないといけない所がほとんどだと思います。
発達障害の人はそんなシステムにうまく回る事ができず、職場の問題児になってしまう事があります。
発達障害の人は、脳のワーキングメモリーが小さい
発達障害の人は、複数のことを同時にするマルチタスク(同時並行処理)が苦手です。一つの仕事に恐ろしく時間がかかったり、やるべき事を忘れてしまったり同じミスを何度もしてしまうのです。
アス夫も忘れないようにメモをとってなんとか覚えようとするのですが、メモをとった事も忘れてしまい、また同じ質問をして上司に怒られる・・・そのうち分からない事を聞くのが怖くて出来なくなる・・・と悪循環になっていきました。
忘れ物やケアレスミスも子供の頃からの体験が積み重なって自己肯定感が極端に低くなっている人が多く、社会人になってから、鬱で仕事が長続きしないなど弊害もあるようです。
そう、まさしくアス夫がそれでした。
注意をしても忘れ物、ケアレスミスをしてしまう
忘れ物が多い、ケアレスミスが多いという人は、発達障害のADHDの人によくみられます。これもワーキングメモリー(短期記憶)が小さいことが原因とされています。アス夫は昔の思い出や、好きな映画の内容などはいつまでも覚えているのですが、朝出勤する時にスマホを忘れる、財布を忘れる事が多かったです。
またADHDの人はマルチタスク(同時並行処理)が苦手なので、何かをしている時に他の事に注意を向ける事ができず、うっかりミスも多くなります。
注意されると全否定と思い込む
仕事のミスがあった時に、ちょっと注意されただけで酷く落ち込む人。まるで世界の終わりのように傷ついている人はいませんか?
仕事のミスや日常的な失敗など、言動や行為を注意されたり批判されると、それをまるで自分の全人格を否定されたかのように捉えてしまうようです。また、注意されたにもかかわらず、なぜか反省したり改善しようとしない人も居ます。
注意されたことだけが強く記憶に残って逆恨みのようになってしまう人もいます。発達障害の中でも、アスペルガー症候群の人にこのような傾向がみられます。
本来なら注意されたことに対しては反省するべきですが、このタイプの人はそれが出来ず、職場の人間関係を悪化させてしまいがちです
仕事中によく見るアス夫↑ 落ち込みすぎて次の仕事に取りかかれない。
空気を読みすぎるASD受動態
このタイプの人は周囲に対して常に過剰に気を使ってしまう人です。そのため、自分の意見や考えがあっても口に出せず、ストレスも溜め込んでしまいます。
アス夫もこのタイプで、いつも『すみません』が口癖でした。
30代の時に、ワイはアス夫と一緒に働いていたことがあるのですが
朝の出勤で
おはようございます、すみません
お昼休憩で
お先に頂きます、すみません
他のスタッフにも
お疲れ様です、すみません
話しかける前に
本当にすみません
すみません言うのやめなよ
・・・すみません
こんな感じでいつも自信がなく、人の顔色を伺いまくって挙動不審になりながら仕事をしていたアス夫を覚えています。
自分の特性が発達障害と当てはまるなら
もう無理・・・働けない・・・死ぬしかない・・・となる前に。
特性を理解して活かせる環境へ!
環境が変わればその特性は素晴らしい結果を出せる能力になることもあります。その自信が継続すれば強いコンプレックスも段々と弱くなっていくはずです。
『今いる場所で我慢する』ではなく、発達障害の人は『活かせる場所へ移動する』『今いる場所を活かせる場所に変えていこう』の方が合っているのです。
それにはまず、周囲の人たちの理解と支援が必要になってきます。
じゃあ一体どんな仕事が向いてるねん!!と思った人・・・
それでは、特性を活かせる仕事を具体的に説明していきます!!!
▼ ▼ ▼
ASD、アスペルガー症候群の場合
素直で純粋であるが、心配性でもある。それにより先々のことまで考える事が出来て責任感が強い。そして、同時に複数のことをこなすのは苦手ではあるが、逆にマニュアル通りに一つのことに集中してできる仕事は非常に得意!
ASDに向いてる仕事 | ・しっかりとしたマニュアルがある→工場の検品・組み立てなど ・単純作業を長時間もくもくと出来る→データ入力・倉庫の仕分けなど ・人ではなく数字や機会を相手にする→プログラマー・エンジニア・研究開発など |
ADHDの場合
次々に色んなことに興味が移り、一つのことに集中できないという特性がある。しかし視点を変えればテーマによってはアイデア出しの会議などで様々なアイデアや意見を出せる長所に変われる!
ADHDに向いてる仕事 | ・人にはない新しい発想がある→企画職・クリエイターなど ・興味がある事は詳しい→専門分野の営業や販売 ・常に動き回る、行動力がある→起業家など |
このように発達障害の人の特性は視点を変え、環境を変えることで、仕事面でマイナスになる事はなくむしろプラスの効果をうむということがイメージ出来たかと思います。
ここでもう一つ
発達障害の人が向いてない仕事もお伝えしておきます。
ASDに向いていない仕事 | ・高度な大人スキルが必要→接客・一般的な営業など ・臨機応変、同時並行処理が必要な業務→オペレーター・窓口業務・秘書など ・高度な管理業務→人事・経理・財務など |
ADHDに向いていない仕事 | ・ルーティンワーク→事務・工場の検品や組み立て ・ミスが許されない→医療系・弁護士・校正など ・同時並行処理が必要な業務→接客・保育士・金融系 |
『あ〜自分これだわ・・・』というのは見つかりましたか?
自分の時性が見つかれば、あとは環境をその特性に合うように変えていくだけです。周りの人の協力もいりますが、まずはあなた自身が一歩踏みだすこと!
ほんの少しの勇気を出して下さい。
自分に合った環境に飛び込んでしまえば、きっと自信を取り戻せるはずです。
ちなみにアス夫は『向いてない仕事』ばっかりやってました(笑)そりゃ続かんわ・・・
アス夫は現在、障害者雇用で仕事を探しています。はい!まだ無職です(笑)
ワイはアス夫の新しい世界が開けることに、勝手にワクワクしています。あまり期待をすると本人のプレッシャーになるので言いませんが・・・。
障害者雇用に興味がある方は、こちらもご参照下さい。▼▼▼
今後のブログでは、発達検査を受けに行ったアス夫の体験談を載せる予定です。
よろしければご覧になってください。
ブログの感想やご相談などはXまたはお問い合わせフォームからどうぞ!
https://x.com/asuperuasuo40
すぐにお返事は出来ないかもしれませんが、ワイがお答えします。
最後までありがとうございました〜。それではまた。
『リモンチェッロ』
本屋大賞を受賞された作品を今回読ませて頂きました。
その中でレモンを使ったお酒が出てきました。レモンとウオッカとお砂糖で作る『リモンチェッロ』
*リモン→イタリア語でレモンの事
主人公がやたら美味しそうに飲むので、調べて自分で作ってみることにしました。完成が楽しみです。ふふふ
凪良 ゆう著
前編『汝、星のごとく』 後編『星を編む』
どちらも読み終わって哀しくもあり、心が暖かくなる作品でした。